文字列のアドレスを参照する

通常Excelで値の参照をする場合、セルの中に
=A1
などと書きます。
別シートであれば
=シート名!A1
などと書きます。
これを動的に作る場合の方法があります。

アドレスを動的に作成する

アドレスを動的に作るにはADDRESS関数を使います。
ADDRESS(行番号,列番号,参照の型,参照形式,シート名)
引数説明
行番号 行番号を数値又は、セル参照や数式で指定
列番号 列番号を数値又は、セル参照や数式で指定
参照の型 参照の型を1〜4の数値で指定(省略可能)
  1:絶対参照($A:$1) 省略可能
  2:行は絶対参照となり、列は相対参照($A:1)
  3:行は相対参照となり、列は絶対参照(A:$1)
  4:相対参照(A:1)
参照形式 参照形式を論理値で指定   True:A1形式 省略可能
  False:R1C1形式
シート名 ワークシート名を文字列で指定。省略可能
ダブルクォーテーションで必ず囲んでください。
ブックまで指定する場合は"[ブック名]シート名"というように指定します。

例として、以下の式を以下のシートのB4に"=ADDRESS(B2,B3,1,True,B4)"と記述したとしてその結果を表します。
  A B
1 シート名 シートA
2 行番号 1
3 列番号 1
4 ADDRESSの結果 シートA!$A$1

文字列のアドレスを参照する

文字列のアドレスを参照するには、INDIRECT関数を使います。
INDIRECT(参照文字列,参照形式)
引数説明
参照文字列 参照形式にあう、文字列になっているアドレス。
参照形式 参照形式を論理値で指定   True:A1形式 省略可能
  False:R1C1形式

例として、以下の式を以下のシートのB4に"=ADDRESS(B2,B3,1,True)"、B5に"=INDIRECT(B4, True)"と記述したとしてその結果を表します。
  A B
1 シート名 シートA
2 行番号 1
3 列番号 1
4 ADDRESSの結果 $A$1
5 INDIRECTの結果 シート名

参考

  • 初心者のエクセル(Excel)学習・入門−エクセル関数の使い方−検索/行列関数−ADDRESS関数
  • 初心者のエクセル(Excel)学習・入門−エクセル関数の使い方−検索/行列関数−INDIRECT関数