ScrollBarを常に表示

スクロールバーを常に表示させておきたい場合があります。
たとえばCListCtrlは自動的にツールバーを表示しますが、場合によっては
常に表示させたい場合があります(2つのCListCtrlのスクロール同期とか)

その場合、EnableScrollBarCtrl()関数、もしくはShowScrollBar()関数を利用します。
EnableScrollBarCtrl()/ShowScrollBar()関数
void EnableScrollBarCtrl( int nBar, BOOL bEnable = TRUE );
void ShowScrollBar( UINT nBar, BOOL bShow = TRUE );
nBar スクロール バーの識別子を指定します
bEnable スクロール バーを入力禁止(FALSE)にするか、
許可(TRUE)するかどうかを指定します。
nBarに設定できる値はSB_BOTH,SB_HORZ,SB_VERTの3つで下記の位置のスクロールバーに影響します。

nBarに設定できる値
フラグ意味
SB_BOTH ウィンドウの水平と垂直のスクロール バーを指定します。
SB_HORZ ウィンドウの水平スクロール バーを指定します。
SB_VERT ウィンドウの垂直スクロール バーを指定します。

肝心の関数の呼び出す所ですが、WM_NCCALCSIZEメッセージをマップした関数内で呼び出します。

スクロールバーを常に表示する例(ヘッダ )
    //{{AFX_MSG(CHogeList)
    ・・・
    afx_msg void OnNcCalcSize( BOOL bCalcValidRects, NCCALCSIZE_PARAMS* lpncsp );
    ・・・
    //}}AFX_MSG
    DECLARE_MESSAGE_MAP()

スクロールバーを常に表示する例(.cpp )
BEGIN_MESSAGE_MAP(CHogeList, CListCtrl)
    //{{AFX_MSG_MAP(CTreeListCtrl)
    ・・・
    ON_WM_NCCALCSIZE()
    ・・・
    //}}AFX_MSG_MAP
END_MESSAGE_MAP()

    ・・・
void CHogeList::OnNcCalcSize( BOOL bCalcValidRects, NCCALCSIZE_PARAMS* lpncsp ){
    //常にスクロールバーを表示させる
    EnableScrollBarCtrl(SB_VERT , TRUE);
    CTreeListCtrl::OnNcCalcSize(bCalcValidRects, lpncsp );
}
    ・・・